俳句の作り方

俳句の作り方ですが
俳句は季語を入れて、5,7,5で作ります。
無季俳句、というものもございますが、まずは季語を入れて作ってみてください。

 
歳時記を開いてみてください。その時期、その時期で色々な季語がありますよね。
歳時記がない場合でも、例えば、夏の場合
夏、暑い、夏めく、水着、サングラス、噴水、冷房、扇風機、風鈴、花火、日焼け、日傘、ビール、冷酒、麦茶、ラムネ、かき氷、心太
これらは日常会話でも使う言葉ですよね。そういう言葉を思い浮かべてください。

 


「ゃ」、「ゅ」、「ょ」はゼロ文字、「っ」は1文字、伸ばす(ー)も1文字として数えます。

 

 


では作ってみましょう。

いきなり575は難しいかもしれません、では、最初は575のうち、真ん中の7は必ず7にする事を心がけてください。上5下5は最悪4とか6でも構いません。
いきなり巧くつくろうと思わないで下さい。
後は、自分の言葉で詠む事を心がけてください。

花を見たら美しい、とか、誰もがいいそうな言葉、ありますよね。そういう形容詞はなるべく使わないこと。ちょっと捻ってみて下さい。

例えば
最近、空き家になった家、そこにも燕の巣があった。人がいなくてもかわらぬ光景
という情景は
買い手なき新しき家に燕の巣 ゆうこ

 

 


秋の候、通り雨(時雨)が降り続いている。歩き続けると洋館が見えたが、その洋館はしっかり鍵がかかっていて静寂に包まれている。そんな光景は
洋館の固き施錠や秋時雨 さとう

 


いつものように髪を洗っているが、心に気がかりなことがあって、振り払うように髪を洗う自分に気付いた。そんな情景は
気がつけば無心になりて髪洗う あけみ

 

 


というふうに作ります。575にまとめるために余計な事は言わない。
言うべき事は言って、言わないことを省略することで読者に想像させる。
また、余韻を出すために直接言わないのがコツです。

 



また切れ字を使う俳句もあります。

うきくさや転地に慣れし頃となり ゆきえ
浮き草と夫の転勤で今の地にやっとなれた自分は全く違うことがらだけど
や、できることで余韻が生まれ、作者の中に自分はうきくさのごときもの、と思っている節がつたわります。

 


如月や親友だから言えぬ事 さとう
如月は2月。どんな時期でもいえないことはあるが、「や」で切ったことで余韻が生まれ、
2月、ではなく如月、ということで句に緊張感のようなものが出てくる。

 

 


これは私の考え方ですが
俳句が作れない時、誰しもあると思います。
そんな時、私は俳句の575のうち、57、もしくは75だけ考える
そしてその57もしくは75に合いそうな今の時期の季語を持ってくる
つなげてもいいし、つながらないなら、切れ字の「や」を使う。
これだけで結構出来てしまうものです。
あまりいいやり方ではないかもしれないけど、そういうやり方もあります

 



逆に、吟行などで俳句を作らないと、と考えていると、頭の中がプレッシャーで白紙状態になってしまいます。そんなときにはリラックス、リラックス
また、俳句が出来ない時には動くもの、人間を観察するといいと思います。
特に子供は動きがあって、その動きを詠むだけで句になるものですよ。
俳句は出来ましたか?出来たらそれでよしとするのではなく
時間に余裕があったら見直してみてください。

 



どうしても、できあがったものがベストだと思ってしまいますが
575の順番を入れ替えるだけで、よりよい句になるケースもあります。
まぁ、初心のうちはどうなおしていいかわからないだろうから
見直してみて、それで自分がいい、と思ったらOKです。

いかがでしょうか?

結構簡単でしょ?それでいて奥が深いのが俳句の魅力です。  

 

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